チベット天珠２眼３８ｍm。２０１９年ネパールのバウダナートで入手。LED透過光で素材がマンガン黒と酸化鉄赤が混じった黒褐色で縞構造の天然メノウで人工的にアルカリで模様を描いた後に焼き入れしたエッチングビーズと判断しました。これがコレクティヴな古い物と判断した理由。１，上下から見て真円ではなく、さらに横からの視点で軽いソリがあることから回転工具でくり貫かれていない。２，穴が一直線でないので綺麗には見通せず、両側から穿孔したと思われる。１，２からメノウ板の両側から穿孔した後に、その廻りを切るか削り落とすという古式の管玉製法がうかがわれる。３，表面に多くの小円形の痕跡が見られ、これはエッチング加熱時に石英質表面が爆ぜたコンコイダルフラクチャーの痕跡で、さらにこれらが絹を思わせるツヤ面の下地になっていて、長年にわたって手指のような柔らかいもので少しづつ摩耗したよう。４，珠の両側がやや台形の左右のように摩滅していて他の珠に挟まれた状態で長年首飾り風に使われていた可能性が大。サイズ中央直径１２ｍｍ。チベットの紙ルンタ数枚添付。送料無料。