オールドノリタケ 1911年ごろ（マルキ印）の品で、英国に輸出されたものの里帰り品です。イギリスのショップで購入しました。花瓶に描かれているのは、コレクターの間で有名な「マンオンキャメル」＝砂漠にヤシの木、テント、ラクダに乗っている白い衣装の人物が手描きされたものです。少しの椰子以外、砂一面の荒涼かつ漠々とした砂漠に、駱駝に乗った旅人が今日のねぐらのテントの前に夕日に照らされてたたずむ、幽玄、かつエキゾチックな世界が、花瓶をぐるりと絵巻模様のように手描きれています。砂の質感や、遠近感など、芸術性の高さがうかがえる、豪華さと、その世界観に引き込まれるようなお品です。花瓶の上下には、コバルトブルーの帯に金盛でエジプトの象形文字のような模様が描かれており、中央の幽玄な物語の世界を際立たせ、見る人をはるか遠い世界に引き込んでいきます。駱駝の首に巻かれた布と背に敷かれた敷物の深紅が、夕暮れと焚火のオレンジに照らされて、美しいアクセントになっているなど、細かなところまで手の込んだ美しいお品です。花瓶の上部左右には、金色の持ち手がついています。大変古いものですので、経年による、色あせ、金の擦れなどが若干ありますが、100年以上前のお品としては、状態は大変よく未使用と思われます。アンティークにご理解のある方、お願いします。マーク：マルキ印 1911～1941年頃　英国輸出向けサイズ： 口の直径　５ｃｍ　　　　　　最大幅　９ｃｍ　高さ　１０ｃｍ重さ：１５７ｇ